客単価を伸ばすレコメンド配置攻略:商品ページ・カート・サンクスの実践手順
Shopify の客単価を上げるには、「どこに・何のレコメンドを出すか」を商品ページ・カート・サンクスで役割分担するのが近道です。この記事では、今日から試せる具体的な配置手順とチェックリストをまとめました。

結論:レコメンドは「場所ごとの役割分担」で考える
客単価を伸ばしたいときは、まず「どのページで、どんな行動を後押しするか」を決めてからレコメンドを置くのが近道です。
- 商品ページ(PDP):迷っている人の背中を押す
- カートページ:セット買い・ついで買いを増やす
- サンクスページ:次回来店のきっかけを作る
この役割を意識して、それぞれに合ったロジック・商品数・位置を決めていきます。
前提整理:3ページのゴールを決める
手を動かす前に、ページごとのゴールを1行で決めておきます。これが決まると、レコメンドの選択に迷いにくくなります。
- 商品ページ(PDP)のゴールを決める:例)「まずは1点をカートに入れてもらう」「セットで2点以上カートインしてもらう」など
- カートページのゴールを決める:例)「平均購入点数を+1する」「客単価◯円以上の注文を増やす」など
- サンクスページのゴールを決める:例)「次回購入の候補商品を覚えておいてもらう」「別カテゴリへの興味を広げる」など
- 自ストアの制約条件を確認する:在庫の変動が激しい/SKUが少ない/サブスク中心 など、レコメンドが組みやすいかを把握する
ゴールが決まったら、次のセクションから具体的な設定手順に進みます。
手順1:PDPで迷いを減らすレコメンドを置く
商品ページは「検討中の1点」を見ている状態です。ここでは、比較・代替・セット提案のどれを強くするかを決めて配置します。
- Shopify管理画面 → テーマ → カスタマイズを開く:対象テーマの カスタマイズ 画面を開き、任意の商品ページテンプレートを選びます。
- 商品ページ内に新しいセクションを追加する:セクションを追加 から「おすすめ商品」「レコメンド」などレコメンド用セクションを挿入します(アプリ連携セクションでも可)。
- レコメンドのロジックを「類似・関連」に寄せる:アプリ側で 「この商品を見ている人向け」 または 「類似商品」 を優先して選びます。比較検討がしやすくなり、離脱を防ぎやすくなります。
- 表示位置を「商品情報のすぐ下」に置く:商品情報ブロックの下 または 商品説明の下 にレコメンドセクションをドラッグして移動します。ページ最下部では効果が出にくいので避けます。
- 表示する商品数を4〜8点の範囲でテストする:アプリの設定やセクション設定で 列数(カラム) と 行数 を調整し、「横2〜4列×1〜2行」程度におさめます。多すぎると逆に迷わせます。
- 価格帯と在庫のチェックをする:プレビューで、今見ている商品の価格とレコメンド商品の価格が極端に離れていないか、売り切れが混じっていないかを確認します。
PDPでのチェックリスト:
- レコメンドはファーストビューから2スクロール以内に見えるか
- 元の商品と「似ている」「一緒に使えそう」と直感で分かるか
- 在庫切れ商品や極端な高額商品が混ざっていないか
手順2:カートで「ついで買い」とセット買いを促す

カートページは「買うことはほぼ決めている」状態です。ここでは、相性の良い追加商品を少数だけ提案し、平均購入点数を増やします。
- Shopify管理画面 → テーマ → カスタマイズでカートテンプレートを開く:ページを選択 から カート あるいは ドロワーカート を選択します。
- カートコンテンツの直下にレコメンドセクションを追加する:セクションを追加 からレコメンド用セクションを追加し、カート内商品のリストのすぐ下にドラッグして配置します。
- ロジックを「一緒に買われやすい」「アクセサリ系」にする:アプリ側で 「一緒に買われやすい商品」 または 「アクセサリ・関連パーツ」 を優先して選びます。カート内商品とセットになるものを推し出します。
- 表示商品数を3〜4点に絞る:セクション設定で、横3〜4列・1行に調整します。選択肢を絞った方がクリックされやすくなります。
- 客単価アップの閾値を意識して商品を選ぶ:送料無料ラインやクーポン条件がある場合は、その金額に近づけやすい価格帯の商品をレコメンドに含めます(例:送料無料が8,000円なら、1,000〜3,000円台の商品を中心に)。
- モバイル表示を必ず確認する:プレビューの デバイス切り替え でスマホ表示にし、スクロール2回以内にレコメンドが見えるかを確認します。
カートでのチェックリスト:
- 「カートを見る」の直後にレコメンドが目に入るか
- カート内商品の「予備」ではなく「一緒に使うもの」になっているか
- 1点追加してもらうだけで送料無料・特典などのメリットが伝わるか
手順3:サンクスページで次回来店のきっかけを作る
サンクスページは「購入直後で満足度が高い」タイミングです。ここで無理に追加購入を迫るより、「次に買うならこれ」を覚えてもらう目的でレコメンドを出します。
- Shopify管理画面 → 設定 → チェックアウトを開く:左下メニューの 設定 から チェックアウト を選択します。
- サンクスページ拡張の方法を確認する:Shopify公式の チェックアウト拡張 対応アプリ、あるいはテーマの 注文ステータスページ追加スクリプト(利用可能な場合)でレコメンド枠を用意します。
- ロジックを「リピート・別カテゴリ開拓」に寄せる:アプリ側で 「購入履歴にもとづくおすすめ」 や 「よく一緒に購入されるが今回は買っていない商品」 を選びます。すぐに必要になる消耗品や、別カテゴリの商品を混ぜるのがおすすめです。
- 訴求テキストを「今すぐ買って」ではなく「次回のご参考に」へ変える:セクションのタイトルを 「次回のご購入におすすめ」 や 「あなたへのその他のおすすめ」 とし、圧を下げます。
- クーポンやメルマガと連携する:もし次回使えるクーポンやメールマーケティングを行っているなら、その案内の近くにレコメンドを置き、「このあたりの商品に使っていただくとお得です」と文言でつなげます。
サンクスページでのチェックリスト:
- 「買ってよかった」という気持ちを邪魔しないトーンになっているか
- リピートしやすい商品や上位ライン商品が含まれているか
- メールやLINEなど、後追いの施策とメッセージが揃っているか
配置のコツ:1つのページに役割を詰め込みすぎない
レコメンドを増やすほど効果が出るわけではありません。ページごとの役割を1つに絞ることで、迷いを減らしつつ客単価を伸ばせます。
- 1ページにつき「メインのレコメンド枠」は1つにする:PDPに「類似商品」と「ランキング」と「最近見た商品」を全部出す、といった配置は避け、どれが本命かをはっきり決めます。
- PDPは「比較」か「セット提案」どちらかに振り切る:単価が高く悩みやすい商材は類似・比較寄せ、低〜中価格帯でまとめ買いが多い商材はセット提案寄せにするなど、優先度を決めます。
- カートは「1点だけ追加」を狙う:たくさん並べて多くを売るのではなく、「これを足すともっと便利になります」と1点に集中した構成を意識します。
- サンクスページは「今」ではなく「次」を意識:緊急性の低い商品も、次回来店のきっかけとしては価値があります。すぐの追加購入にこだわらず、候補リストを見せるイメージで設計します。
- 必ず1〜2週間で見直す予定をカレンダーに入れる:配置して終わりにせず、カレンダー や タスク管理ツール に「レコメンド成果チェック」の予定を入れておきます。
よくある失敗と、簡単なセルフチェック
最後に、レコメンド配置でよくある失敗パターンと、それを避けるためのチェックポイントをまとめます。
- ページ最下部にだけレコメンドを置いてしまう:スクロールされず、ほとんど見られないケースです。→ 商品情報の直下 や カート内容の直下 に移動できないか確認します。
- すべてのページで同じロジックを使っている:PDPもカートもサンクスも同じ「人気商品」表示だと文脈とズレが出ます。→ ページごとに「迷いを減らす」「ついで買い」「次回候補」など目的を分けて見直します。
- 在庫切れや極端な高額商品の混入:せっかく興味を持たれても購入につながりません。→ アプリ側に在庫フィルター・価格フィルターがあれば有効にし、プレビューで実際の商品を目視確認します。
- モバイルで崩れて見えづらい:PCでは良くても、スマホでは横スクロールが多すぎる・文字が小さすぎるなどでクリックされません。→ テーマのプレビューでスマホ表示を最優先でチェックします。
- 効果を見ずに配置しっぱなし:どのページのレコメンドが効いているか分からなくなります。→ 少なくとも「PDP」「カート」「サンクス」の3種類で、クリック率や追加購入率を分けて見るようにします(アプリのレポート機能や、Shopifyの注文メモ活用など)。
RecoBoostなら、PDP・カート・サンクスの役割分担をそのまま反映できます。
- アプリ → RecoBoost → レコメンド配置 から、商品ページ・カート・サンクスページ用のウィジェットをまとめて設定
- 各ウィジェットごとに AI類似商品・一緒に買われやすい商品・購入履歴にもとづくおすすめ などロジックを切り替え
- 在庫・価格帯フィルターをオンにして、売り切れや極端な高額商品の表示を自動で除外
- シンプルなレポート画面で、「どのページのレコメンドが客単価に効いているか」を確認
まずは、PDP・カート・サンクスの3か所に1ブロックずつ置いて、1〜2週間の変化を見てみてください。
